テーマ:鉄のお話

構造材としての鉄 その二

アメリカはその後、1970年代にソビエト連邦、 1980年代に日本に、粗鋼生産量で抜かれます。 鉄の消費量の多い国、生産量の多い国こそが、 近代国家であると考えられた時代でした。 鋼鉄の強度をコントロールする技術は、 粗鋼生産量を反映させる大きな要因であり、 1970年代は、日本が、その技術の リーダーシップをとっ…
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構造材としての鉄 その一

19世紀の後半まで、製鉄技術はイギリスが 圧倒的にリードしていました。 それは、産業革命の延長線上の技術であり、 銑鉄(鋳鉄)の技術が主で、ベッセマー転炉などの 鋼鉄技術の萌芽期でもありました。 しかしアメリカが、鋼鉄を量産する近代製鉄の 仕組みをいち早く完成すると、この状況は 一変します。 ついに1890年…
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鋼材価格の今後 その二

「銑鋼一貫製鉄所 その六」でお話したように、 希望的判断として、鉄需要は、2050年ころには 収斂しそうです。 開発途上国でインフラ整備がひと段落し、 後進国における人口増加も横ばいに転じると 予想されるからです。 ところで、1950年から2008年の全世界の 粗鋼生産累計額は、380億トンと推計されます。 …
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鋼材価格の今後 その一

鉄の価格が、この半世紀の間、低価格に抑えてこられた理由を、 「銑鋼一貫製鉄所」の恩恵として説明してきました。 さて、製鉄産業後進国である韓国、中国、インドの粗鋼生産量は、 日本の技術援助もあって、ここ20年間で急激に増加しています。 ちょうど、明治維新前後、日本が大島高任らを中心に先進諸外国から 製鉄技術を学び、その後…
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鉄の価格

わたしが社会人になった頃、 つまり大阪万博のあった年、 八幡製鉄と富士製鉄が合併して 新日本製鉄が誕生しました。 当時、鋼材価格は、大雑把に トン当たり五万円でした。 大卒初任給が、約三万円の時代のことです。 今年三月、上海万博特需で、 鋼材価格がトン当たり十万円を突破したという ニュースが流れました。 …
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鉄という素材

私たちの生活を支えている素材の中で、 金属は大きな役割を担っています。 その金属の中で、生産量や用途からみて、 鉄は、まさに「金属の王」にふさわしい存在です。 プラスティックが生活を席巻し、 レアメタルがもてはやされる今日においても、 鉄が、構造材・機能材として、 現代文明の根幹をなしていることに変わりありません。…
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ふいご祭り

昭和40年ころまで、当社にも火造り場がありました。 工具に焼きを入れたり、クランクシャフトを鍛えたりしていました。 毎年11月8日になると、火造り場の火を落として、 しめ縄を張り、ふいごの横にお神酒や鯛や野菜やみかん、 そして炎の形の焼印を押した紅白まんじゅうをお供えしました。 お赤飯を炊いて、紅白まんじゅうとみかんを添え…
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鍛冶屋

鋳物師(いもじ)と並んで金工の基本とされるのが、鍛冶屋です。 日本古来の倭(やまと)鍛冶は、やはり奥出雲に端を発するようですが、 古代に朝鮮半島から新技法をもって渡来した韓(から)鍛冶職人が 近畿周辺に居つき、倭鍛冶を駆逐していきます。 荘園制のもとでは、鍬・鋤などの農具を作っていた鍛冶屋は、 武士の台頭に伴って刀鍛冶…
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鋳物師

鋳物師と書いて、「いもじ」と読みます。 鋳物職人のことです。 滋賀県栗東市の辻は、江戸時代、鋳物業が盛んで、 鍋釜の一大産地でした。 鋳物生産には良質な鋳物砂が必要ですが、 辻村の近くを流れる野洲川の砂が、 鋳物砂に適していたのかも知れません。 辻村鋳物師集団は、運送業や醸造業なども兼ね、 全国各地に出職・出店して活…
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「いど抜き」は河童のこと?

製鉄マニュアルなどなかった当時、たたら場は 製鉄ノウハウを得ようとするスパイで溢れていました。 裸の背に甲羅(極秘技術を盗むための小道具)を背負って 笠をかぶり、小柄な人夫風に化けたスパイは、 夜な夜な、かんな流しの選鉱場に出没します。 ときどき、たたら製鉄所の技術者を川の中に引きずり込んで、 尻子玉(しりこだま、肛…
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「たたら」の謂れ

日本古来の製鉄法、「たたら」の語源を探ります。 古事記に登場する絶世の美人、 富登多々良伊須々岐比売命(ほとたたらいすずきひめのみこと)は、 神武天皇の妃であったとされています。 燃えるような情熱の女神で、“燃える” “熱”などは 製鉄に直接関係があるので、この女神は鉄の神様になりました。 彼女の名の “富登(ほ…
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かんな流し

良質の山砂鉄を産する奥出雲地方は、日本で最初に製鉄が行われた地で、 その製鉄法は 「たたら」と呼ばれています。 たたら製鉄は、砂鉄と木炭を用い、粘土でつくった使い捨ての炉で、 砂鉄から一挙に鋼を得ます(この直接製鋼法を “鉧(けら)押し”という)。 山砂鉄の採鉱が進むと、初め露天堀りであったものが山奥へと進み、 縦穴式…
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血は鉄の味がする

人体に含まれる釘一本分ほどのわずかな鉄は、 その大部分が血液、それも赤血球の主成分である ヘモグロビンの中にあります。 1分子のヘモグロビンは、鉄原子4個分を含みます。 ヘモグロビンは、酸素の "運び屋"です。 鉄原子1個は酸素分子1個と結合できますから、 1分子のヘモグロビンは4分子の酸素を運ぶ勘定です。 ヘ…
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地球は鉄の惑星

人間の体は、ほとんどが酸素と炭素と水素でできていて、 釘一本分ほどの鉄を含みます。 では、地球はどうでしょう。 その三分の一が鉄なのです。 地球は、鉄でできた惑星だといえます。 ただ、その多くが地球内部深くに存在していますから、 地表から16kmまでの地殻では、重量比で4.7%しか 存在しません。 わたし…
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